NHK朝ドラの『花子とアン』が、吉高由里子が登場して
突然面白くなった。
最初のうちは「おしん」みたいで貧乏くさくていやだなあ
と思っていたのだが、吉高が明るくて楽しくなってきた。
ハリセンボンの春菜がすごく可笑しい。
来週は仲間由紀恵が出るようで益々楽しみだ。
しかしこのドラマを見れば、明治後期に日本がどれほど
貧しかったかがわかる。
家族のために少女が「身売り」するのは
普通にあったことだ。
大地主に小作農の娘が奉公に行ったり、あるいは
周旋業者に売られて遊郭に行ったり、
そういうことは誰が悪いからということではない。
まだまだ日本が豊かな国ではなく、地方に行けば
どん底の貧困だったからだ。
その貧しさは昭和になっても続いていたから
226事件で青年将校が決起した。
朝鮮になると、日本よりもっと貧しかった。
朝鮮でも家族が娘を周旋業者に「身売り」するのは、
珍しいことではない。
周旋業者が「慰安婦」を日本軍相手に商売させるのは、
民間人相手よりも高額で、衛生面の管理が行き届いて
いたからだ。
左翼は、少しは勉強したらどうなんだ?
「反知性主義」から脱しなければ、
排外主義のネット右翼とまったく同じだ。
さらに言うが、北原みのりはAKB48のファンを
「ロリコン」と非難しているが、かつて日本では
16歳で結婚も普通だったことが「花子とアン」で
描かれている。
いや、わしの子供の頃までは、女は20代前半で
結婚するのが普通だった。
「ロリコン」という言葉は、80年代に「マザコン」と
共に流行った言葉で、意味がない流行語なのだ。
どうしても勉強したくない、歴史を学びたくないと
言うのなら、左翼は「花子とアン」くらい見てみたら
どうなんだ?
ネット右翼も、このドラマを見て、情緒を学んだら
どうなんだ?
身売りされた女性に向かって、「売春婦」という言葉を
ヘイトスピーチとして使えるか?
右も左も、本当に知性がない獣ばかりで情けない。